田舎暮らしでクラシック。

30代から始める一生もののワードローブ作り

オーダースーツで失敗しました… 私が後悔したこと

オーダースーツ、自分のための服ってとても魅力的ですよね。

もう何着も持っているよ!という方もいれば、これからオーダーに挑戦しようかな、という方もいらっしゃると思います。

 

経験豊富な方には、基本的なことかも知れませんが、自分の価値観と照らし合わせていただいて、

これから仕立てられる方は、仕立てる前の確認事項として、私の失敗談が参考になれば幸いです。

オーダー歴

スーツで10着ほどになるでしょうか。ジャケットやスラックスもいくつか仕立てています。

今回は特にスーツに焦点を当てていきたいと思います。ただ、ジャケットやスラックス単体でのオーダーでも共通する点は多いので、参考になさってください。

オーダーでの失敗談

・オプション盛りすぎ

スーツって物凄く選ぶ項目が多いんですよね。

表地、裏地、ボタン、ポケットの仕様、イタリアテイスト、はたまたブリティッシュ、などなど。

やろうと思えば全部乗せだってできちゃいます。

せっかくのオーダーだから、と個性を出したくなって色々と盛り込んでしまいがち。

そうして出来上がったものは、初めのうちはすごく嬉しいんですよね。自分だけのものが仕上がった!って

でも時間が経つと、なんだか、汎用性がなくて使いづらい。そしてお蔵入り。

 

絵を描くときに、絵の具がいっぱいあるからといって全色使ったりしないですよね。

そういうことをやってしまっていました。

 

サイズを攻めすぎ

オーダースーツって、程度の差はあれど、「体型補正」といって自分の体に合わせて服の寸法を変えてもらえるんです。

オーダーに踏み切る方、というのは既製品では満足していないところがあって、そこを改善したい

という気持ちの方も多いと思います。

私もその1人で、私の場合は、細すぎて既製品だとゆるいと感じていました。

そうして店員さんに悩みを相談すると、「それでは体型に合わせて細くしましょう!(意訳)」となることが多いです。

 

そうして出来上がったものは確かに「私の体に沿っている」ので

やった!これで自分に合うスーツが出来たぞ!と喜んでいたのですが、細身のトレンドが過ぎ去った今改めてみると

 

余計ガリガリに見えていないか?とコンプレックスが強調されてしまいました。

 

また、サイズを攻めるということは、動きやすさを損なうことにもつながります。

スーツの生地は伸びないものが多いので、ピタピタすぎて肩が窮屈になったり、お尻が突っ張ってしまったりと、着ていて不快になることもありました。

 

私が思うスーツの良さ、というのはその人のコンプレックスを隠してくれる

ということだと思っています。

 

「体に沿わせる」だけが「体に合う」というわけではないということだったのです。

 

トレンドを追いすぎ

これもサイズの話と重なる部分があるのですが、数年前は細身のスーツが流行っていましたよね。

今の流行は逆に太めのクラシカルなスーツでしょうか。

 

数年前に私が仕立てたスーツは全て細身のスーツでした。

もうお分かりですよね。今はトレンドから外れてしまって着るのが恥ずかしいです。

それがどんなに良い生地でも、着ていてあまり気分が上がりません。

トレンドは移り変わる、という当たり前のことを考えられていなかったんですね。

 

珍しい色と柄を選んでしまう

スーツ屋さんにいくと色々な生地があります。

安いものから高いものまで本当にさまざまです。

現物があるものもありますが、ないものはバンチブックという生地見本から選ぶことになります。

 

そして、お店によりますが、珍しい色や柄などは専用のバンチブックにまとまっていることが多いです。

これが格好いいんです。そして店員さんの言葉もあり、そちらに心が揺れ動いてしまうんですよね。

 

そして、えいっと選んで出来上がったスーツは

とても格好いいです。が、はたして使う場面は来るのか…

仕事に着ていくには派手、普段使いするには場面が限られる。

しばらくすればお蔵入りです。オプションの詰め込みすぎと同じ結果になってしまいました。

 

高級生地を選んでしまう

これも先ほどの色、柄に共通するのですが、高級生地は一目見て綺麗だな、素敵だな、と感じます。

高級なことが悪いことではないのですが、綺麗で艶感がある、ということは耐久性に欠けることが多いです。

もちろん、耐久性も兼ね備えた高級生地もあるのですが、何も知識のないときに、パッと見て綺麗だと思うものは残念なことが多いと感じます。

 

出来上がったスーツはとても格好いいのですが、ビジネスの場面だとお尻の部分などがすぐ擦れてしまってダメになってしまいました。

 

そういったものは、本来パーティなどの晴れの舞台に着る華やかなもので、どんなシーンに使うスーツなのか、自分の中で考えられていなかったんですね。

 

失敗を重ねた結果

本当に色々な失敗を重ねてきたな、と自分で書いていて恥ずかしくなります。

これらの失敗の結果、今まで作ったスーツはほとんど手元に残っていません。

フリマサイトなどで売りに出してしまいました。

自分のために作ったものなのに、誰かに譲ることになるとは思いもしませんでした。

作っていただいたお店や職人さんにも申し訳ないです。

 

過去にオーダーしたスーツなど

ピタピタすぎました。とても窮屈で動きづらい。

 

 

裾が短すぎました。靴は綺麗に撮れますが。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、私の失敗談としてオーダースーツで後悔したことについて書きました。

金額は数えたくはないですが、この経験が誰かの失敗を防ぐための役に立てるのであれば、無駄にはならなかったのなと思います。

 

ぜひ、みなさんは私と同じような失敗をせず、楽しいオーダーライフを送ってください。

 

ありがとうございました。