今回は、以前沖縄に行った際にオーダーをしたジーンズについてご紹介します。
スーツのオーダーは数あれど、ジーンズのオーダーって珍しいですよね。しかも沖縄!
ぜひご覧ください。
Double Volante
Double Volante(ダブル・ボランチ)さんは、沖縄のコザ出身であるジーンズ職人の國吉遊さんが構える、沖縄市の工房です。
國吉さんは岡山県のジーンズ工房に10年勤められ、独立されたそうです。
HPはこちら。
一昨年に妻との新婚旅行で訪沖した際に、偶然調べて立ち寄りました。
何か記念になるものを持って帰りたいなあ、オーダーとか調べたら何かあるかなあ
と軽い気持ちで調べたところ、発見。
ダメ元で電話をしたら、なんとか滞在期間中にお伺いできそう、とのことで我儘を聞いてもらいました。
工房でのオーダー
工房に訪れると、國吉さんが笑顔でお出迎えしてくださいました。
私が日焼け止めを塗らず過ごしていたせいで、足を真っ赤にしてゆでだこのようになっているのを優しく心配してくださいました。(あの後はきっちり日焼け止めを塗りました)
工房には色落ちのサンプルとしていくつかジーンズが展示されており、同じジーンズでもこんなに違うのか!これはハマると大変だぞ、と衝撃を受けました。
写真を撮らずにいたのが悔やまれます。
いざ、オーダー
オーダーはどんな流れかもわからなかったので、とりあえず、スーツが好きで、ローファーなんかと合わせたい
とお伝えしたところ、細身のジーンズのサンプルを持ってきてくださったので、試着。
サンプルのジーンズも格好いい。
その後レングスを測って、生地選び。
生地サンプルもオンス(生地の厚み)ごとに区切られており、色の濃さ、ざらつき感や織り方による表情の違いなど、五感でじっくり確かめます。
生地本を何往復したかわかりませんが、熟考に熟考を重ねて選んだのは
TOYDA G3 loom の14ozの生地
全く詳しく無かったのですが、生地の雰囲気にグッときてこちらにしました。
聞くところによると、日本の最初期の力織機で織られた生地のようで、がっしりとした、ムラのあるもの。
今では機械も少なく、希少とのこと。
こういった珍しいものを標準で用意されていることに、こだわりを感じました。
また、生地は表地だけでなく、ポケットの裏地(スレーキ)も選べまして、こちらは失念してしまったのですが、日本のものを選びました。
ディテールは、基本はおまかせで。後ろのポケットは、ものを入れることもあるので少し深めにお願いをしました。
そして、約半年後…
出来上がったジーンズはこちら
出来上がったものはこちら。とはいっても約一年履いた後の写真になります。
独特のムラ感があります。
手前味噌ですが、格好いいです。
特製の箱に入って届きました。素敵です。
糸は紺色にしていただき、シックな印象に。
仕様としては、ボタンフライ、パッチは鹿革で。
リベットの色も濃い色で、目立ちにくいものにしていただきました。
作成日のスタンプが押されています。
全体像です。
自分の中での基準、ベースになる、ベーシックなもの。
そして、今の自分のこだわりを詰め込んだジーンズ。
そういったものが欲しくて、オーダーをしたのですが、期待以上に素晴らしいジーンズを届けていただきました。
コーディネート
こちらのジーンズを使ったコーディネートがこちら。
すごくシンプルな雰囲気ですが、自分の体に合わせてもらっているのでぴったりです。
あまりジーンズは似合わない、と思って敬遠していましたが、こちらのものは履いていても、やっぱりいいなあ
と感じます。
一年履いたエイジング
基本はドレススタイルが多いので、登板機会は月に数回といったところですが、少しずつ自分の体に沿ってシワなどが入ってきたかな
と感じます。嬉しいです。
TOYDA G3 の生地は元々ざらつきやムラ感が結構感じられて、ふっくらした質感なのですが、履いていくと、シワの部分などが結構色落ちするので、どんどん履き込んでいくと、これぞデニム!というような雰囲気になるのかな、と想像しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は沖縄でオーダーしたDouble Volanteさんのジーンズを紹介しました。
沖縄旅行の記念に、と思い立ってお伺いして本当に良かったと思います。
わがままを聞いてくれた妻に感謝です。
色々と丁寧に説明してくださって、仕様を考えて形にしてくださった國吉さん、改めてありがとうございました。
自分にとって最高のジーンズになりました。
國吉さんは全国で催事にも顔を出されているようなので、気になった方はぜひそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上です。ありがとうございました。