田舎暮らしでクラシック。

30代から始める一生もののワードローブ作り

Kenji Hashimoto Orthopedic Shoe Maker ビスポークシューズ② 【仮合わせ編 前編】


先日、KHさんでオーダーしているビスポークシューズの2回の仮合わせを終えたので、その時の体験を紹介します。

 

靴作りってすごいです。

前回のブログ

訪問から注文までの話はこちら。よければご覧ください。

inaka-classic.hatenablog.com

 

仮合わせ【1回目】

仮合わせは少なくとも2回行うそうです。

1回目はプラスチック製の仮靴を使ってフィッティング。

2回目は実際の革素材が使われた仮靴でフィッティング。

そこで最終確認をし本番へ。

自分のために、とても念入りに作ってくださるんだなあと頭が下がる思いです。

1回目の仮合わせの連絡をいただいたのは発注から約5ヶ月後。

初めての体験に心躍らせながら工房に向かいました。

完成した木型

橋本さんと共にお出迎えしてくれたのはこちら。

私の木型です。

思わずおぉっと声が出ました。

右足と左足で木型の色が違うのがわかっていただけますでしょうか?

右足がベースラストから足し引きしたもの

左足は私の足の石膏型から起こしたので、足そのものの形がそのまま木型になっているためです。

面白いですよね。

プラスチックの仮靴

その木型から作られたプラスチックの靴がこちら。

テープで留めてフィッティングします。

その後外を歩いて感覚を確認するのですが、これがまた面白いんです。

靴下のままを歩いていると錯覚するくらい違和感がないんです。

普通、靴を履くとどこかが当たったり、違和感があったりして、これくらいなら馴染むな、とか、これは無理かもと一瞬で判断していると思うんです。

 

それがほぼない。ビスポークすごい。

 

それでもやはり仮靴からの修正点はあるようで、個人的には全然気にならないところでも橋本さんは気にしてくださったり、丁寧に確認してくださいました。

すごいなあと感じたのが、足を触って、仮靴と木型を触ってペンで修正箇所を手早く書き込んでいかれるところ。

まるでお医者さんのよう。頭の中に3Dプリンターとかあるんでしょうか。素人には全くわかりません。

 

余談ですが、今回作っていただいたプラスチック製の仮靴は柔らかい素材で出来ているものでした。

橋本さん曰く、私は特に静止状態だけでなく動的な足の動きを見てみたい、その方がいい靴になる。との判断で素材を選んでいただいたようです。

人によっては固いプラスチック製のこともあるようで、これはどちらが良いとか悪いとかではなく、その人に合わせて変えているようです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は①に続きKHでのビスポークシューズのオーダー体験記をお送りしました。

木型の採寸のときもそうでしたが、より良いものを妥協することなく、という心遣いが随所に感じられて、とてもありがたいですし、橋本さんには尊敬の念を抱きます。

いくつかの修正点を話し合い、次回は本革での仮靴へと進んでいきます。

またその時のことを書いていきたいと思います。

以上です。ありがとうございました。