今回は、Kenji Hashimoto Orthopedic Shoe Makerさんのビスポークシューズ第3段として、2回目の仮合わせについて、書いていきたいと思います。
前回までのブログはこちら
1回目
2回目
よろしければご覧ください。
仮合わせ(2回目)
前回のプラスチック製の靴の仮合わせから約2ヶ月後、2度目の仮合わせの連絡をいただきました。
ワクワクしながら工房に向かいます。
革靴での仮合わせ
優しく橋本さんが出迎えてくださいました。
そして、靴とご対面。
ぴったり!シンデレラってこういう気持ちだったのかしら〜🧚♀️と頭がグリム童話。
履いた瞬間履いてないような感じでした。
何を言っているかわからないと思いますが、本当なんです。
当たるところがない。靴ってだいたい履いた時に、あ、これは合うな、とか、ここが当たってダメだ
と一瞬で判断していると思うんです。
それが感じられなかったんですね。ビスポークとはこういうことか、と衝撃を受けました。
その後、履いた状態で道を歩行。感じたことを伝えていきます。
右足は既存の木型から修正したもの、左足は足型を取ったものがベースになっているので、感じ方は違いました。
やはり右足の方が気になる点は多かったです。
とは言っても少し甲がゆとりがあるな、とか踵が少し抜ける感覚があるな、とか微々たるものです。
それでもそこはビスポーク、オーダーなので遠慮なく伝えます。
橋本さんも逐一チェックしながら修正点を確認しているようでした。
そして、衝撃はこれだけではありませんでした。
革靴をくり抜く!?
なんと今度は革靴をカットしていくとのこと。
橋本さんが仮靴を容赦なく、テキパキと切り開いていきます。
切り開かれたその姿がこちら。つま先は窓のように開かれ、横やかかとはくり抜かれます。
ああ勿体無い…などと考えながら見守りました。
話を聞くと、実際に開いて見ることで、プラスチックの仮靴ではわからなかった骨や足の乗り方をチェックできるそうです。
それにしてもこの状態でいいのでこの靴欲しい、と思いましたね。
再度フィッティング
そうして、再度フィッティング。
橋本さんが触りながら確認して修正点を書き込んでいきます。
足の骨の出方が気になっていたようで、痛みはないか、違和感はなかったかと確認してくださいました。
私自身は全く気づいていませんでしたが、言われてみると確かにそうだ、と感じる点ばかりで、やっぱりこの方はエスパーなんじゃないか?
と思っていました。
革靴の型紙
最後に、橋本さんがこの靴を作る時に使った型紙を見せてくださいました。
通常型紙は片足分を作り、それを複製してもう片足のベースとするらしいのですが、私の場合は足が違いすぎるので、それぞれの足に合わせて型紙を起こしてくださったようです。
つまり倍の時間がかかっていると…私のためにそこまでしてくださっていたなんて、頭が下がる思いです。
青色の型紙がアッパー、オレンジが中の部分とおっしゃっていたと思います。
この平面の型紙から、立体的な形になるなんて、月並みな言葉しか出てきませんが、すごいです。
それだけの時間が一足にかかっているのだなあ、と感慨深い気持ちになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はKenji Hashimoto Orthopedic Shoe Maker さんのオーダー体験記第3弾として、仮靴の合わせをご紹介しました。
私にとって初めての経験であるフルオーダー、ビスポークシューズが橋本さんで良かったな
そう思える体験になりました。
次回、ついに完成編となります。
以上です。ありがとうございました。