今回は、中古靴について私の考えを紹介します。
私はクラシックファッションが好きなこともあり、古い革製品が大好きです。
今では手に入らない素材や、上質な革が使われていたり、魅力がたっぷりとある古靴。
良い靴に興味がある方、また、安く買い揃えたい!と中古でお探しの方もいらっしゃると思います。
そんな方に、私の経験が参考になれば幸いです。
中古で革靴を買うのはあり?
個人的にはありです。
定価で買うよりも、お安く手に入りますし、現在では廃盤になってしまったものや、今よりも革の質が高いものもあります。
今はどんどん革の値段も上がっていっていますし、反対に良いものはどんどん少なくなっているそうです。
なので、金銭的にも、質的にも選択肢としてはありだと考えています。
中古の革靴って衛生的に大丈夫なのか?
ある程度金額が高いものは大丈夫!
定価で3万円を超えてくるようなメーカーのものであれば、基本的に大丈夫かな、と考えています。
理由は中敷き。
中敷きの素材が天然革であるものが多く、吸湿性があります。
安価なものは、中敷きがナイロンやポリエステルのものが多いです。
そのため、ものによっては臭いがきつかったりします。
中古の革靴の魅力
安く、かつ質が良いものがある。
全ての靴がそうではありませんが、イギリス、フランス、アメリカといった、革靴を昔から作っている高級ブランドのもので、今よりも質が良いものが安く出回っていることがあります。
新品ではなかなか手が出せない、憧れのブランドのものに手が届くというのは夢がありますよね。
しかも質が良いとくれば言うことなしです。
宝探しみたいな感覚ですね。
中古靴を買う時の注意点
注意点はいくつかありますが、今回は特にフリマサイト、メルカリなどでの取引について書いていきたいと思います。
理由は、店頭の中古靴は状態が良いものが多いためです。
中古靴を取り扱うお店は、比較的お手入れをしてから店頭に並べてくださるお店が多いと思います。
なので、よっぽど安いとか汚いとかでない限り、そこまで不安になる必要はないと思います。
逆にメルカリなどは個人出品も多く、判断材料が画像しかないためわかりにくい。
私もたくさん失敗しました。その経験をお伝えします。
状態欄は参考にならない
「目立った汚れなし」とか「やや傷や汚れあり」とかのあれです。あの欄はかなり主観が入るので参考になりません。
着用回数もあくまで参考
「着用◯回の美品です」とあってもファーストオーナーとは限りません。
部屋履き、試し履きのみ、など明らかに使用回数が少ないものは信憑性が高いです。
ソールの残りに注意
ソール、靴底ですね。残り具合は確認した方が良いです。
意外と、かなりすり減っているのに「まだいけます」と書いている方も多いです。
特にかかとのゴムなどの部分が、ベースのところに来ているものはかなり履き込まれているはずです。

https://www.parashoe.co.jp/repair/timing
履き口が「笑っている」ものは注意

履き口が笑う、とは写真のように履き口が広がってしまったもの。
靴紐をほどかず無理に脱いだり、サイズが合っていないものを履いたりすると、履き口の部分が伸びてしまいます。
こういったものは、丁寧に履かれていないものが多いので、避けた方が無難です。
中敷きの状態も要チェック
革靴は履き込まれると、中敷きが擦れていきます。
ブランドロゴなどが印字されていたりしますが、それが消えている、消え掛かっているものは、かなり履き込まれているはずです。
中敷きは修理屋さんで張り替えできるので、それでも良いよ、という方は問題ありませんが、そのまま履きたいという方にはあまりおすすめできません。
良い革靴は中敷きにコルクが入っていて、それが沈み込むことで、足の形に合わせてフィットしてくれます。
印字が消えるくらい履き込まれている、ということは、前の所有者の足の形になっているということ。
私も経験がありますが、そういったものはやはり違和感が強くなってしまいます。
高くても全体的に綺麗なものを選ぶ
やはり先ほどの注意点を読んでいただくとお分かりかと思いますが、パッと見て
シャキッとしていて、綺麗だな
そう感じるものを選ぶようにするのがおすすめです。
中にはかなりヴィンテージのもので何十年も前のデッドストックだったために、外側は綺麗だけれど、履くとすぐ修理が必要になった
というケースもなくはないですが、そういったものがメルカリなどに流通するのは稀だと思います。
なので、値段の差はあっても、なるべく早く綺麗なものを選ぼう、という心持ちは大事だと思います。
結局オールソール(底材の交換)をすれば数万かかりますから、綺麗な方を買った方が安かった!なんてこともありますので。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、中古で革靴を買うことの是非について、特にフリマアプリでの注意点などを、私の経験からお話ししました。
服と違って経年変化していく革製品、ハマってしまうとなかなか抜け出せないので注意は必要ですが、ぜひ興味のある方は参考にしていただけると幸いです。
以上です。ありがとうございました。