今回は、服装を考えていくときに注意したいことについて自戒を込めて書いていきます。
「マニア」と聞いてどんなイメージがあるでしょうか。
アイドルマニア、鉄道マニア、革靴マニア、時計マニア
色々なジャンルのマニアがありますが、そのことに熱中している人の中でも、さらにこだわりがある人
私はそんなイメージを持っています。
ファッションにおける「マニア」
特段、ファッションとなると、古着、革靴、時計、ミリタリーなどなど同じマニアでも、結構細かなジャンルに分かれています。
それぞれ同じジャンルのアイテムを多く収集していたり、ディテール、素材にこだわっていたり、歴史を重んじたり、色々な価値観があるものだと思います。
ここではそういった細かなジャンルをまとめて「ファッションマニア」と考えてみます。
ファッションマニアは格好いいのか
これは私の感覚ですが、マニアの中でもファッションに興味のある方は、アイドル、鉄道など他のジャンルのマニアの方よりも他人の評価を重視する傾向があると感じています。
これはそもそも、ファッション自体が「格好いい」、「可愛い」など、自分が感じることと同じくらいの他人からの評価が軸になっていることが理由のひとつだと思います。
そんなファッションマニアは他人から見て格好良いでしょうか。
アイテムだけに注目されている
例えば、革靴にのめり込んでいる方は、よくSNSで綺麗な革靴の写真を投稿をよくされています。
時計好きの方は時計を、洋服が好きな方は洋服の置き画を投稿される方が多く、あまりコーディネート全体を写されている方は少ないなと感じます。
それはそれでとても綺麗な写真ですし、こだわりを感じられるので全然悪いことだ、とも思いませんし、全身も載せるべきだろう、なんてことを言いたいわけではありません。
結局それを身につけるのは自分自身だ
ですが、革靴にしても、時計にしても、服にしても、結局のところそれを身につけるのは自分自身だ、ということを忘れてはいけない、と思います。
アイテムにこだわりがあることはとても素晴らしいことですが、大事なことは全体のバランスだと考えています。
例えば時計は超高級ブランドのものだったとして、着ている服がユニクロだったら、その人は格好いいでしょうか?
革靴はピカピカに磨かれているのに、スーツはピタピタ一昔前のサイズ感のものであったり、シャツがヨレヨレであったりすると、果たして全体的に見て格好良く見えるでしょうか?
私はあまりそうは思いません。
マニアになる前はどうでしたか?
一度昔のことを思い出していただきたいのですが、何かにのめり込む前はどうでしたか?
革靴に興味を持ったのも、洋服に興味を持ったのも、時計に興味を持ったのも、はじめの動機は「お洒落と言われたい、褒められたい」という気持ちではなかったですか?
私はそんな気持ちでした。
今、改めて鏡を見たときの自分はどうでしょうか。
仲間内では褒められているし、周りからも良いスーツですね、良い時計ですね、とアイテムを褒められてもいる。
でも、〇〇さん、格好良いですね。と言われていますか?
言われている方はきっと、そのこだわりの部分も含めて、それを自分のスタイルに落とし込んだ人だと思います。
そうではなくて、「アイテムのみ」が褒められている場合には、一度立ち返って考えてみるのも良いと思います。
装い全体の基準を上げる
自分の好きなこと、ものにこだわりがあって、それを突き詰めていくことはとても素晴らしいと思います。
ただ、その本当の目的が「お洒落になりたい」「お洒落と言われたい」ということであれば、今のこだわりに加えて、全体的に基準を上げていく必要があると思います。
それは何も全身高価なものを揃えていかないとダメだ、という訳ではなく、そのこだわりのアイテムに合うような装いにする、ということです。
革靴や時計が好きなら、Tシャツジーパンではなくて、ウール素材の上質で適切なサイズのスーツを。
スーツが好きなら足元はスニーカーやデカ厚時計ではなく、革靴やドレスウォッチを
というような具合です。
全て言葉で説明をするのは難しいですが、普通だけれど上質な装いを目指す方が良いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、自戒の念も込めてお洒落になるために気を付けたいことについて書いてきました。
どうしても他人と差別化するために、また、知識が増えてくると、珍しいものや細かなディテールなどに凝ってしまいがち。
ですが、全体を通してみた時に、果たして自分が格好良くなれているのか
ということを改めて見直してみる機会にしていただけたら幸いです。
以上です。ありがとうございました。