田舎暮らしでクラシック。

30代から始める一生もののワードローブ作り

その街の風景になるという提案 新しいファッションの楽しみ方

今回は、ファッションを考えるうえでの楽しみ方について書いていきます。

 

みなさんは、今日のファッションを考える時にどういったことを考えますか?

とりあえず目についたものでパパッと合わせる

何かテーマを持ってコーデを決める

季節に合わせて合わせるものを変える

など、人それぞれ色々な考えがあると思います。

 

そんなファッションの考え方について、新しい視点での楽しみ方を紹介します。

街の風景になる

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それは、タイトルにも書いていますが、

「街の風景になる」

ということです。

例えば、今日出かける先がオフィスビルの立ち並ぶ都市部だったとしましょう。

そんな日には、ウール素材のグレーのスーツにタイドアップをしてかちっと決める

少し地方の方に行くなら、ツイードジャケットを羽織る

といったように、その街に合わせた装いをすることを心がける。

季節感だけではなく、今いる場所、向かう場所のことを考える装いを意識している方はあまり多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。

「風景になる」装いにすると、何が変わるのか

いい意味で目立つ

もし、街の風景にぴったりな装いができるようになれば、とても目立つと思います。

夏の暑い日の地方で、ブルーのジャケットにリネンシャツ、淡い色のスラックスにパナマハット

このような方をお見かけしたとしたら

なんで素敵な装いなんだ!と2度見してしまうこと間違いなしです。

もし冬の都市部で、グレーのフランネルスーツをエレガントに着こなしている方がいれば、きっとその人の周りだけ、映画のワンシーンのような空間になっていることでしょう。

街に合わせる、というのはとても難しいことなので、それだけでも良い意味で目立つことができます。

勝手にお洒落になっていく

ことファッションにおいては、いかに他人と差別化するか、が永遠の課題になっていますが、

何も目立とうと思わなくても、勝手に目立ってしまい、勝手にお洒落になってしまう

そういったメリットがあります。

着ている本人はきっと、よし!今日は差し色に青を使って目立っていくぞ!とか、ワイドパンツを合わせてメリハリだ!とは全く思っていないはずです。

私としては、バリバリ個性的なファッションだ!という考えももちろん好きですが、おしゃれしようとしていないのに、結果的におしゃれに見える方が格好いいなあ、と思ってしまいます。

何気ないことへの気づきが増える

周りの環境のことを考えて装う、ということを意識すると、今までと見える世界が変わってきます。

今まではブランドだ、素材だ、ディテールだ、といったようなアイテムへの興味であったり

ハズシだ!テクニックだ!といったコーディネートの技術といったところに目が行きがちだったところが

今日は曇り空だから少しシックにいこうかな、とか

最近銀杏の木が黄色く色づいてきたからブラウンのスーツにクリーム色のシャツを合わせてみようかな

といった視点でコーディネートを考えられるようになります。

そういった感覚で服を選ぶようにしていくと、道端に咲く花から季節の変わり目を感じたり、風の匂いの変化から、秋を感じたりといった、今まで忘れていたような感覚を思い出すかもしれません。

そうすると、何気ない日常がより楽しいものに変わっていくはずです。

もしかすると、これは私が田舎に住んでいるからで、都会に住む方からすると、年中景色なんて変わらないよ、と思われるかもしれませんり

ですが、一年中全く変わらないということはないはずです。きっとお住まいの地域なりの変化を感じていただけると思います。

その場所に溶け込むコーディネートに必要なこと

名脇役を揃える

それじゃあ街の風景に溶け込むようなコーディネートをしてみよう!と思ったときに、どういったアイテムを揃えていくのが良いのか

それは「名脇役」を揃えることです。

アイテム一つで目立つような主役ではなく

なんだかパッとしないけれど、どんなコーディネートにも馴染むアイテム。

ジャケットであれば、ネイビー、シャツであればサックスブルーといった、何にでも合わせられるアイテムを揃えることが必要です。

そして、上質であること。素材感が安っぽいとただの脇役になってしまいます。名脇役は周りを引き立てるからこそ重宝されるのだと思います。

 

例えばウインドウペン柄のジャケットは一見おしゃれですが、合わせるアイテムを選びますし、それが馴染むシチュエーションは少ないです。

ディテール満載のコートなんかもそうです。

そういったパッと目を引くアイテムを選ばず、中庸を取ること。

コーディネート全体で統一感が出ていれば、アイテムの個性はそれほど重要ではありません。

 

だからこそ上質で普遍的な名脇役が大事だと考えています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、新しい視点でのファッションの楽しみ方として、「その街の風景になる」ということを提案しました。

この考え方は季節感、素材感、そして環境どれかが欠けても成立しません。

だからこそピタッとハマったときはその日一日がとても気分良く過ごせるものだと思います。

一朝一夕でできるものではないからこそ、楽しみが続くものだと思います。

 

私もまだまだ勉強中ですが、ぜひ一緒に街の風景になってみませんか。

以上です。ありがとうございました。