今回は、既製品のスラックスの選び方について書いていきます。
過去にも何度かスラックスについて触れたことはありますが、本当にこだわりだすと難しいアイテムだと思います。
ジャケットよりも、コートよりもなによりもピタッとくるものが探しづらいと個人的には感じています。
この記事では、難しさの理由と選ぶときのポイントについて書いていきます。
既製品のスラックス選びが難しい理由
サイズ感が命だから
難しさの大きな理由としては、サイズ感。
スラックスはチノパンやジーンズと違って、お尻からスーッと下に伸びるシルエットが命。
綺麗に見せるための秘訣と言っても過言ではありません。
そのためには、お尻にもフィットし、かつ太もも、ふくらはぎにも適切にフィットしている必要があります。
このどれかが一つでも欠けていると、本当に綺麗なシルエットからは離れていってしまいます。
ですが、既製品は「多くの人にフィットするもの」ですから、必ずどこかに妥協点が生まれます。
お直しでなんとかすることもできますが、やはりどこかをいじれば全体のバランスは崩れてしまいます。
そのため、シルエット、フィット感が自分に「ぴたりとくる」ものを既製品から探すことはほぼ不可能だと思っています。
ジャケットは意外となんとかなる
いやいやスラックスよりジャケットの方が難しいでしょ!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ジャケットは「お金をかければ」意外と自分に合うものは見つかります。
基準としては10万円以上のものにはなりますが、どこも直さなくて良いや、というものは意外と見つかるものです。
これはジャケット自身に固さ、立体感があり、ある程度体のシルエットに左右されず形が保たれることが理由としてあるのかな、と思います。
スラックスはジャケットに比べて「芯」が少ないので体のシルエットを拾いやすいのかもしれません。
スーツにおけるイタリア文化の影響が強い
これは私の思想に偏りがあるので、一意見として捉えていただければと思います。
スーツやスラックス、と聞いて思い浮かぶブランドは何がありますか?
生地なら「ロロ・ピアーナ」「ゼニア」
スーツなら「ラルディーニ」「ボリオリ」
スラックスなら「ロータ」「ジェルマーノ」
などでしょうか。もっと色々ありますが、よく耳にするのはこのようなイタリアブランドだと思います。
ラルフローレンやブルックスブラザーズなど、アメリカのブランドもありますが、イギリスは?というとほとんど出てこないと思います。
普段何気なく広くファッションのことを勉強しているつもりでも、イタリアの文化に触れることがかなり多いのではないか、と思っています。
これが良い、悪い、という話をしたいのではないのですが、このようなイタリアブランドのスタイルが似合う日本人は限りなく少ないと感じています。
生地に艶があり色気のあるものが多い
例外はありますが、よく聞く生地のもので、イタリア製のものはとても艶があり、上品で色気のあるものが多いです。
セレクトショップなどで色々見て回っていても、「これはすごく綺麗だな」と思うものはイタリア製のものが多いです。
とても惹かれる部分はありますが、自分が着ている姿を想像してみてください。
結構合わせにくいことが多いものです。
シルエットが体型に依存するものが多い
イタリアブランドのスラックスは、やはりイタリア人に合わせて作られています。


こちらはイタリアのメンズファッションの祭典ピッティウオモの写真ですが、とても素敵な雰囲気ですよね。
よく雑誌などでも取り上げられていますが、注目していただきたいのは男性たちの体型。
ガッチリしていて大柄。もちろんそうではない人もいらっしゃいますが、やはりこういった体型の男性が着てこそ輝くものがあります。
そのため、それをそのまま我々日本人が真似をした時、どうしても同じようにはいきません。
イタリアの生地やブランドがダメだというわけではありません。
ですが、既製品で良いものを探そう!と思うと候補に上がってくるのは、上の写真のような人を対象としたものが多いので、日本人に合うものを探すのが難しい
ということです。
既製品のスラックスを選ぶときのポイント
先ほどのことを踏まえて、既製品のスラックスの選び方を考えてみます。
一番隠したいところに合わせる
まずは、サイズについて。
スラックスのサイズ感で大事ことは「隠すこと」
足が短い(腰位置が低い)ならウエストをごまかす。
お尻が大きいならしっかりお尻にゆとりがあること。
ふくらはぎが張っているならテーパードさせすぎない。
このように、人それぞれ気になる体のポイントは違いますが、隠したいところが隠れるように選ぶことを心掛けてください。
足が短いのがコンプレックスだから、くるぶし丈を、とか、ガリガリなのが嫌だから細身のものを
というような選び方は逆効果です。
足の短さを隠すには、股上を深くする
よくある悩みの代表的なところでいけば、足が短く見えることではないでしょうか。
その場合はしっかりと股上の深いものを選んでください。

こちらは女性ものですが、なぜ女性がワイドでハイウェストのものが増えているのか、それはお尻周りや腰回りをカバーできるからです。
グッと股上が深いものを履けば腰位置が上がりますから足も長く見えます。
裾幅は程よく太く
上の画像でもわかるように、ふくらはぎや太もも周りをカバーしたい、足を長く見せたいなら裾幅を絞らず、太くする方が良いです。
イタリアブランドの流れからか、軽快な印象を与えたい、ということで丈が短く裾幅も細いスラックスが多い。
そうなると、やはり合わせるのは難しくなります。
その人の好みや年齢にもよりますが、私は20cmはあった方がいいのではないかな、と思っています。
既製品のスラックス おすすめのブランド
BERNARD ZINS

フランスのパンツ専業ブランド。
私もいくつか愛用していますが、クラシックな雰囲気が程よく残るスラックスがあります。
モデルによって全くデザインが変わってしまうので、全てがおすすめ、というわけではありませんが、ゆったりめなモデルがおすすめです。
Polo Ralph Lauren

言わずと知れたアメリカのブランド。
アメリカらしいノータックでチノパンのようなものも多いですが、画像のようなしっかりクラシックな雰囲気のするものもあります。
これらのブランドは新品はかなり高いですが、中古でも状態の良いものが出回っていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は既製品のスラックス選びについて書いてきました。
限られた予算の中で、良いものを探そうと思うとなかなか難しいな、と感じていたので、その理由をある程度言語化できたかな、と思います。
ぜひスラックス選びの参考にしていただければ幸いです。
以上です。ありがとうございました。