今回は、Sartoria Raffanielloでオーダーしたスーツをクリーニングに出してきたので、その時のことを紹介します。
クリーニングについては、先日も記事にしましたが、タイミングや頻度など、人によってさまざまです。
私はどちらかというと、クリーニングはあまり出さない派。
自宅でのメンテナンスで愛着が湧くため
クリーニングのダメージによる生地の痛みを防ぐため
といったことが主な理由です。
ですが、今回こちらのスーツをクリーニングに出したのにはワケがありました。
脇の部分に汗染みができている…
写真には収めていませんが、夏に差し掛かった頃、30℃を超えていたでしょうか。
まだスリーピースが着れる!とギリギリまで粘っていたのが裏目に出ました。
スチーマーでケアをし、汗が付着したであろう部分をタオルで叩いて拭き取っていたつもりでした。
ですが、しばらく保管して、秋が近づいてきたので、ふとスーツを見ると…
脇の部分にまあるくシミができていました。
そして、鼻を近づけてみると、
くさい!
汗のにおいが少しですが残っていました。
ポリエステルと反応したにおいです。
これはいけない、ということで腹を括ってクリーニングに持って行く決意をしました。
近くのお店を調べてみたら、あった!
普段はチェーン店のクリーニング屋さんに持ち込むことも多いのですが、さすがにオーダーのものはお任せできない。
どこか良いところはないものか、宅配クリーニングか?とGoogleマップを片手に探してみると、昔からやっていそうな個人店を発見。
工場とお店が一体になっているお店のようでした。
こういったところなら信頼できるかもしれない
と藁にも縋る思いで持ち込んでみました。
できる限りやってみます、とお言葉をいただき、約1週間後に受け取ってきました。
クリーニング後の姿はいかに

クリーニングから上がってきた状態です。
今回は、スラックスは問題なさそうだったため、ジャケットとベストの2点をお願いしました。
ラペルもふんわりしている

チェーン店だと高温の機械でガシャン!というイメージで、ラペルのロールも潰れてしまうこともありますが、そのようなことはなく、綺麗だと思います。
脇の状態は…

汗染みは綺麗に落ちました。
ですが、擦れた部分は白っぽくなっています。
この白っぽくなった部分について、店員さんも頑張ってみたんですが、擦れて色が落ちているようです。
とのこと。
素材がコットンなので、擦れる部分は白くなっていくのは想定済みなので、問題は全くありません。
ジーンズのように、着込むうちにアタリが出る方がアジが出て良いと思います。
においも全くありません。
スーツのクリーニングといえば、「ドライクリーニング」。
私はあの石油溶剤のにおいが苦手で、クリーニングに出したのに、くさくなって帰ってくるのがいつも嫌でした。
ですが、今回は、ほぼ無臭。
店員さんが「シリコンでやってみた」とおっしゃっていたので、おそらく「シリコンクリーニング」というやつかと思います。
私もあまり詳しくはありませんが、ドライクリーニングの一種ですが、においがなく、デリケートな素材のものに使われる、高価なクリーニングのことのようです。
風合いを保つ、戻す効果があるようで、こちらからお願いをしていないにも関わらず、トライしていただいたようです。
こういったプロだからこそできること、というのをやっていただけるのはとても嬉しいことですよね。
大事にしているものだからこそ、きちんと扱ってくれているのだな、というのを感じることができます。
地元で長く続いているお店は意外と狙い目
今回感じたことは、ネットだけではわからないことが色々あるな、ということ。
どうしても、スマホがあれば色々な情報が手に入るのでその中から選びがちになるものです。
ですが、今回は自分の住まいの近くで探して見つけたお店でした。
今までまったく存在すら知らなかったところですが、結果的にとても満足のいく仕上がりになって帰ってきました。
クリーニング店に限らず、やはり長く続いているところ、というのはその理由があるものですね。
自分の目で、足で確認することの大切さを改めて感じました。
古い=設備や技術がアップデートされていない
と思い込んでしまいがちですが、一概にそうではない、というのを実感しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、オーダースーツのクリーニング体験記でした。
私もそのうちの1人だと思っていますが、服好きのみなさんは、意外とクリーニングに迷うものではないでしょうか。
もしまだ「いつものお店」がないという方は、ご自身の近くで探してみると良い出会いがあるかもしれません。
以上です。ありがとうございました。