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化学繊維は悪なのか

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今回は、化学繊維について書いていきます。

 

みなさん、化学ってお好きでしたか?

私は学生時代、理系だったこともあり、勉強することも多かったのですが、あまり得意ではありませんでした。生物の方が好きでしたね。

 

ところで、私はよくスーツやコートは天然素材が良い!であったり

下着もなるべくポリエステルやナイロンなど、化学繊維なものは避けて、天然素材のものを選ぶと良いですよ

と記事でお伝えしているところです。

 

なので、記事を読んで、化学繊維ってダメなの?と思われてしまう方もいらっしゃると思います。

今回は、そんな方に向けて、実際のところどうなのかというところを考えていきたいと思います。

あくまで、消費者の視点から

今回は環境がどうとか、素材の品質がどう、といった専門的な部分ではなく、あくまで、いち消費者としての視点からの考えである、ということは、はじめに示しておきたいと思います。

化学繊維の進歩は素晴らしい

昨今の化学繊維の進歩は素晴らしいと思っています。

ひとことで、ポリエステル、ナイロンといっても、エアリズム、ヒートテックのような機能性を備えた素材、リサイクルダウンなど、ここ数十年と比べて格段に進歩しているな、と感じます。

 

また、大量に生産できることもあり、価格も安価で手に入るので、洋服で言えば、まるでウールのような、洗える素材のものや、

発色の良いニット素材など、天然素材のデメリットを打ち消すような商品もたくさん出てきていますよね。

もちろん洋服に限らず、身の回りのものは企業努力によって生み出されているんだな、と感じます。

本当に開発者の方や、メーカーの方には頭が下がる思いです。

 

なので、決して私は化学繊維はすべてよくない!

という排除的な考えではありません。

「におい」とは相性があまりよくない

ただ、私が化学繊維の洋服をあまりおすすめしていない理由としては、「におい」があります。

UNIQLOのエアリズムやヒートテックなどの機能性インナーは、「ワキガ」をはじめとしたにおいとは相性が良くない、と感じています。

 

私自身ワキガ体質を自覚しているのですが、ポリエステルの特徴として、「皮脂がつきやすく、落ちにくい」というものがあります。

そのため、「消臭・抗菌」といった日々機能は良くなっているのだろう、と思いますが、使い続けていった時に、どうしても「いやなにおい」が出てきてしまいます。

 

洗っているのに、なかなか臭いが落ちない、すぐに臭くなってしまう、と感じるため、特に下着、インナーについては化学繊維100%のものはおすすめしていない、というところです。

肌質に合わない場合がある

もうひとつの理由としては肌との相性。

ポリエステルなどの化学繊維は、肌質によっては、乾燥やかゆみの原因になる場合があります。

速乾性のあるものは、肌の水分をとりすぎてしまうのか、エアリズム、ヒートテックともに、一日中着ていると痒みを生じてしまいます。

特に冬場になると、空気の乾燥もあり、肌がカサカサになってしまったので、私はそういったものはなるべく避けるようになりました。

経年変化しない

これは、見た目に関する部分ですが、大きな違いです。経年変化。

例えば綿素材であれば、着込むたびにクタッと感が増して、風合いが出てきます。

ウールでも、腕の部分にシワが刻まれたりして、だんだんと体に馴染むのがわかります。

 

対して、ポリエステルなどの化学繊維のものは経年変化がありません。経年劣化していくことはありますが、完成時が100%で、そこから下り坂のイメージ。

やはりこの点は一部の服好きからすると、どうしてもマイナスポイントになります。

購入してしばらくは、元の状態が保たれるので、逆に変化してほしくない!という方にとってはプラスかもしれませんね。

耐久性や伸縮性がある

レインコートや靴下など、ポリエステルやナイロンが使われている衣服があります。

これらに共通することは、コットンなどに比べて耐久性があること。

また、スキニーパンツに配合されているポリウレタンは、たとえ1%であっても伸縮性に富んでいます。

 

このように、化学繊維は機能面において、優れたメリットがあるのも事実です。

また、アウターなどでは、独特のハリ感があり、それがパリッとした雰囲気になるので、コットンとポリエステルの混紡素材などは古くから重宝されています。

化学繊維との上手な付き合い方

極端な考えからは一歩距離をとる

どうしても「天然素材」と「化学繊維」という言葉を比べると、「天然」という方がなんだか良さそうに思います。

そのため、「1%でも入っていると良くない」

とか

「化学繊維のものは体に悪影響だから着てはいけない」

といった極端な考えを目にすることもあります。

そういった考えからは、一歩引いた視点が必要になると考えています。

 

もちろん、その方にとっては、「たまたま」それが体質に合っていたり、

また、そういった意見を言うことでお金をもらっているということもあるでしょう。

そして、そういった極端な意見の方が目を引きますよね。

この記事のタイトルだってそうだと思います。

 

なので、極端な意見には、何かの意図があるかもしれない、という視点を持つことは大事だと思っています。

適材適所 何を求めるかによる

例えば私のように、化学繊維100%のものはあまり体に合わなかったけれど、ある程度であれば影響もない方もいらっしゃいます。

やはり化学繊維が含まれているほうが、洗濯も楽ですし、耐久性もあり便利です。

 

靴下にしても、メインはコットンで、破れやすいつま先やかかとの部分のみナイロンで補強をしているものがあり、それもとても便利です。

 

ですが、ジャケットやアウターになれば、やはり風合いを大事にしたいので、極力避けていたりします。

 

このように、化学繊維も使いようです。

「化学」があるから、今現代の暮らしがあります。

企業努力があるから、便利な暮らしができています。

決して何か、企業の陰謀説や、すべてが体に良くない、などということはない、ということを忘れてはいけません。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、化学繊維について私の考えを書いてきました。

洋服に限らず、「化学繊維」「化学物質」「人工」という言葉を見ると、マイナスなイメージが湧いてしまうことがあると思います。

 

ですが、お互いのメリットやデメリットをきちんと理解した上で選ぶことができれば、とても素晴らしいものだ、ということが少しでも伝わっていればうれしいです。

私は天然素材が大好きですが、化学繊維のものにも頼りながら生活しています。

なので、その感謝を忘れないでおきたいな、と思っています。

以上です。ありがとうございました。