田舎に住んでいると、東京に行くということは、結構大きな旅行だったりします。
昔はおっかけみたいなことをしていたので、全国津々浦々回ることも多かったのですが、家族ができると生活が変わって、旅行の機会もうんと少なくなりました。
東京もここ数年はご無沙汰のような気がしますね、記憶が薄れているだけかもしれませんが。
さて、私の個人的な生活は置いておいて、東京に行くことがあれば、寄ってみたいなと思うところがあるんです。
それは
六本木ヒルズ。
六本木、ギロッポン。名前しか聞いたことがありません。
港区にあるんですね、初耳です。東京でも有数の繁華街だそうで、色々なブランドやレストランが集まる六本木ヒルズ。
そんな高級なビルで唯一行ってみたいところがここです。
シューマニュファクチャーズ[オーツカ]
大塚製靴。言わずと知れた日本の革靴ブランド。
1872年、明治5年の創業で、150年以上の歴史あるブランドです。
そんな大塚製靴の直営店がこの六本木ヒルズにあります。
もちろん、各種百貨店などで取り扱いがあり、手頃な価格のものから、海外製にひけを取らないものまでラインナップされているのを見かけたことがあります。

印象としては、堅く、真面目。
ですが意外とロングノーズのシュッとした木型のものが多いな、と感じていました。
そのため、イギリス靴が好きな私からすると、少しスタイリッシュに感じていて、そこまで食指は動くことはありませんでした。
なのですが、見つけてしまったのです。
M5-1502 The Classic

最上級ラインM-5シリーズの「ザ・クラシック」
こちらはシューフィッター佐藤靖青さんのブログで存在を知りました。
https://shoesmaster-komatsu.com/entry/2023/02/26/060000
先ほどの大塚製靴の靴の画像と比べても、明らかに丸っこく、無骨さが漂います。
それでいて、上品な雰囲気は損なっていない。
これは!!
とビビッときました。
黒の内羽根のパンチドキャップトゥ、外ハトメ。
・ストレートチップ

ラインナップ自体はあるものの、ストレートチップだったら、野暮ったさが出過ぎてしまう気がします。
・Uチップ

また、カジュアル版として、ブラウンのUチップがありますが、これは少し綺麗すぎる。
やはり、パンチドキャップトゥのものが格好良いと個人的に感じます。
詳細は、HPや佐藤さんのブログで紹介されていますが、150年前の靴を現代に甦らせた、そんなコンセプト。
日本最古のメーカーのプライドを感じる

150ラストという、この靴のための木型が開発されたようです。
今、スーツを着なくなってきたこの時代に、この雰囲気の革靴が響く方というのはごくごく少数な気がします。
スーツもイタリア系の方が主流ですから、元々のラインナップにあるような靴の方が訴求力は高いはず。
それでもこの靴をリリースしてきた、というところにブランドのプライドを感じました。
や、安すぎる…

そして税別で10万円を切るプライス。
採算取れてるのか?と不安になります。
ただひとつ、難点が…
ですが、ひとつ難点なのは、「受注生産」ということ。
こちらのM-5シリーズは、基本的に受注生産で、試着も直営店のみ。
田舎に住む私には、サイズ感を確認する術がありません。
いくら安いといっても、それはこの品質に対して、ということであって、10万円をポンと出せる余裕はありません。
だからこそ、一度サイズ感を確かめたいんですよね。
もし買ったら、どう合わせる?

もしも、もしもですよ!お金が貯まって購入したとしたら、バチっとスーツスタイルに合わせたいですね。
むしろ、この靴は極端に言えば、スーツにしか合わないと思います。
もちろん、ジャケパンスタイルやジーンズにも合わせてはいけないわけではないですし、合わせられないことはないです。
ですが、真骨頂はスーツスタイルだろう、と感じています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、私がいつか欲しいもの、試したいもの、ということで、大塚製靴の革靴を紹介しました。
日本製の革靴といえば、リーガルやスコッチグレイン、最近ではレイマーなどが取り上げられることが多く、どちらかといえばマイナー寄りな印象がある、大塚製靴。
ですが、日本の革靴界の礎を築き、牽引してきた素晴らしいブランドだと思います。
もし、近くにお住まいの方で、試すことができる方は、本店を覗いてみてはいかがでしょうか。
以上です。ありがとうございました。