今回は、形態安定のシャツについて書いていきます。
ビジネスシャツ、あるいはワイシャツ。
クールビズやビジネスカジュアルが進んだ現代でも、ほとんどの人は「シャツ」はまだ着ていますよね。
ジャケットやネクタイがなくなっても、シャツというのはやはりこれからもビジネスには欠かせない存在だと思います。
そんなデイリーに使うシャツで面倒なことと言えばアイロンがけですよね。
最近では、そのアイロンの必要のない「形態安定・ノンアイロン」のものがかなり増えてきたと感じます。
今回はそんな、形態安定・ノンアイロンシャツの選び方について詳しく書いていきたいと思います。
形態安定・ノンアイロンシャツとは
そもそも、形態安定とノンアイロンってどう違うのか?
と思った方もいらっしゃると思います。
私も体感的にどう違うかは、説明が難しいです。
正直メーカーさんの表現次第の部分もあると思いますが、厳密には
「W&W性」という基準によって、シワのつきにくさで決められているそうで
5段階で3.2以上が形態安定
4以上がノンアイロン
となっているようです。
いわゆるノンアイロンと呼ばれるものは、ポリエステル100%のものや、
綿ポリ素材の中でもポリエステルの配分が高いものが多い印象です。
今回は、ポリエステル100%のシャツは比較から除きます。
個人店には綿素材のシャツとポリエステル100%のシャツは別物と考えていること
ポリエステル100%のもので、ビジネスシャツとして品質の良いものは少ないと感じているためです。
綿100%の形態安定シャツ

メリット
質感が良いものが多い
やはり綿100%のシャツの良さ、というのは質感、風合いの良さが挙げられます。
これは実際に着て見比べて見るとわかるのですが、ポリエステルの入っている生地の場合、独特のテカリのような感じがあり、
少し安っぽく見えてしまうことがあります。
それに対して、綿100%であれば、形態安定のものであっても、風合いが保たれていると感じるものが多いです。
パット見て明らかにわかるものではないものの、
スーツやジャケットにこだわりを持つようになってくると
このあたりの違いというのは徐々に気になってくると思います。
ポリエステル特有のにおいがしない
個人的に、綿100%の形態安定シャツを着用して感じることが「におい」の違いです。
私はいわゆるワキガ体質なので、どうもポリエステル素材のインナーやシャツ、ジャケットなどもそうですね。
そのように脇に近い部分にポリエステルが含まれていると
ケアをしていても、自分でも「うわっ」と思うようなにおいがします。
そのため、特に汗をかきやすい季節などに綿100%のシャツにすることで、においを軽減することができます。
冬場も意外と暖房が効いていて、汗ばんだ…という経験があると思いますので、オールシーズン、油断は禁物です。
ワキガを含めた体臭というのは、なかなか自分では気が付きにくいもの。
ですが周りの方は結構気がついてしまうものでもあります。
そのような方にとっては、特に綿100%の形態安定シャツがおすすめだと思います。
デメリット
質感が硬い
とはいえ、メリットばかりではありません。
形態安定加工をすることによって、独特の硬さが出ます。
綿素材の良さとして、着心地が挙げられますが、それが少し感じにくいのは形態安定加工のデメリットと言えるでしょう。
実際に、購入した初めの頃は結構カフスや襟などのボタンが留めにくいくらいに硬さを感じます。
着込んでいくと多少柔らかくはなりますが、一般的な綿素材のシャツと比べると、その着心地の差は大きいと思います。
形態安定効果はポリエステルに劣る
綿100%のものは、やはり「シワになりにくさ」でいえば、ポリエステルには劣ります。
どんなに高級なものであっても区分的には「ノンアイロン」ではなく「形態安定」になると思います。
とはいえ、「形態安定」の区分で、普段使いするぶんには、アイロンかけは不要と感じるほどのシワの残りにくさだと思います。
形態安定加工は徐々に弱まってくる
もうひとつのデメリットとしては、形態安定加工が半永久的に続くものではないこと。
着続けていると徐々に加工は弱まってきてしまいます。
とはいえ、3年くらいは全く問題ないと思っていますので、先に襟や袖が擦りきれるほうが早いかもしれません。
綿×ポリエステル素材

メリット
価格は比較的安価
綿×ポリエステル素材の良さとしては、価格の安さだと思います。
私の所有するものは、
鎌倉シャツのパルパーシリーズ
という形態安定のものですが、この品質で1万円でお釣りが来る
というのはなかなか破格だと思います。
やはり綿100%のものよりも安価に手にはいる
というのは大きなメリットだと思います。
防シワ性は高い
もうひとつは防シワ性の高さ。
綿100%のものは加工を施すものが多いですが、綿×ポリエステルの場合は、
ポリエステルのシワになりにくさ
を活かしたものになるため、形態安定の効果は高いと感じます。
これは素材としての強みですよね。
乾燥機もいける(自己責任)
綿100%のものは加工が弱くなる場合や縮みが発生する場合があり、乾燥機不可のものも多いです。
対して、綿×ポリエステル素材のものはガンガンに乾燥機にかけていますが、5年経ってもまだ問題なく着れています。
ただし、これはメーカー非推奨の自己責任でお願いします。
デメリット
風合いは綿100%に劣る
先述の内容とも重なりますが、見た目の風合いは綿100%のものに劣るものが多いです。
私の所有する鎌倉シャツのものは、「」ポリエステルの芯に綿の糸を巻き付けて1本の糸にしている」ため、見た目は綿素材そのもの
というものも世の中にはありますので、一概には言えませんが、
基本的には風合いは劣るものが多いと感じます。
ポリエステル特有のにおいがある
汗(特にワキガ)と反応して、臭いにおいになってしまうのがポリエステル素材のデメリットです。
また、生乾きになった場合も、なかなかしつこい臭いがします。
このように、においの原因になりうるのが綿×ポリエステル素材としての大きなデメリットだと思います。
ワキガでもないし、部屋干しもしないよ
という方にとっては、そこまで影響はないかもしれませんが、意外と見落としがちな点だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、形態安定・ノンアイロンシャツについて、私の体験をもとに、どちらのほうがよいのか、ということを書いてきました。
私個人としては、もし金銭的にも余裕があるのであれば、綿100%のものをおすすめしたいところです。
ワキガ体質の方以外でも、やはり汗をかいてしまった時のにおいというのは、一筋縄ではいかないものだと思います。
特に夏場のシャツ1枚になった時のことを考えれば、綿100%のほうがおすすめですね。
とはいえ、
まずは安価に数を揃えたい
乾燥機にかけて手間を減らしたい
という方にとって、綿×ポリエステル素材のシャツというのは、文明の利器のようなものだと思います。
風合いに関しても綿素材に劣らないようなものも出てきていますので、決して綿100%でないといけない!
とは思いません。
においに関して言えば、夏場はリネンシャツを着るなどで、回避することもできますので、どちらにも一長一短のところがあると思いますし、工夫次第だと思います。
シャツなんて着れたらなんでもいいや〜
という方もいらっしゃると思いますが、この機会にぜひ形態安定シャツというのも目に留めていただけたら嬉しいです。
以上です。ありがとうございました。