今回は、洋服のエイジング、経年変化について書いていきます。
革製品やジーンズ、ミリタリーなど、特に男性のファッションで重視されている点に
「経年変化」があります。
革製品だと「エイジング」、ジーンズだと「アタリ」などがそれにあたりますが、レディースファッションではあまりそこは重要視されていないことも多いです。
やはりそこは男女の感覚の差として、経年変化を「味が出てきた」というようにプラスとして捉えるのか
それとも、「ボロボロに、汚くなってきた」と捉えるのか
その捉え方の傾向として、男女には大きな差があると思っています。
とはいえ、性別の垣根を越えて「これは美しい!」と感じるものと「これはさすがにもうボロボロだ…」と感じるものがありますよね。
その違いは一体なんなのか、今回はそこを考えていきたいと思います。
経年変化と感じ方の差とは
シワの入り方?

経年変化の評価が分かれるところで代表的なものは革製品の"シワ"だと思います。
例えば上の写真はKOTOKAのサイドゴアブーツです。
先芯が入っていない一枚革で作られているのが特徴で、独特な経年変化が楽しめます。


そしてこちらが私が持っている同じKOTOKAのサイドゴア。
照明の加減で明るく見えますが、実際はもう少し暗めです。
どうでしょうか。この経年変化を見て、「シワシワだなぁ…」と感じましたか?
それとも、「雰囲気あるなぁ」でしたでしょうか。

履くとこんな感じです。
やはり先芯がないため、足の形に合わせて革が変化して、色々なところにシワが刻まれます。
個人的には、「これもありかな?」という感じですが、「めちゃくちゃいいな!」という感じではありません。
やはり思ったシワの入り方ではないんですよね。
"足に合う"ことと"格好良さ"とはまた違うのだと感じました。
KOTOKAの靴は手放せない
ただ、ひとつここで断っておきたいのは
決してKOTOKAの靴のエイジング全てを否定しているわけではありません。
オイルがたっぷりと含まれた柔らかい革で、先芯なく1枚で包み込むように靴を作るとこのように変化していくのだな
という、新たな発見がありますし
コンセプトがなんとも日本らしくて面白いです。
いわゆる一般的な革靴のエイジングとはまた違った面白さ、唯一無二の履き心地があるので、なかなか手放せない靴のひとつだということは間違いなく伝えておきたいと思います。
傷の有無?
経年変化の評価が分かれるものとしては、傷の有無も大きいかもしれません。

こちらの画像は拾いものですが、とても格好良いエイジングをしています。
使い込んでいく先にこういった傷も含めて自身の相棒になっていくんですよね。
一方で、ここまで派手な傷があると、人によっては汚いと感じる方もいらっしゃると思います。
ここはもう価値観の違いとして致し方ない部分です。
経年変化は勲章か?
先ほどの「シワ」や「傷」というのはわかる人にはわかる「勲章」のようなものですが、
興味のない人からすると、「何がいいのかわからない」ところでもあります。
ジーンズのアタリなどもそうですよね。
シワや傷、破れなど、ヴィンテージのものでものすごい履き込まれたものが、とんでもない価格で取引されていたりします。
それはやはりそのものの希少性だけでなく
新品では出せない、「道具として使い込まれた先の変化」に価値を見出されているからに他なりません。
そのように考えると、経年変化をプラスに捉えられるかどうかというのは、
その変化の綺麗さに加えて、道具としての価値、というものもあるのではないか、と感じます。
経年変化もメンテナンスあってこそ
また、良い経年変化には、メンテナンスの有無も重要です。
確かに道具として使い込まれた先の美しさがエイジングにつながるとは思いますが、適当に使っていてそうなる確率は低いと思います。
やはりそこにはメンテナンスも重要だと考えています。
クリームを塗り込んだり、シワ入れの儀というような大層なものではなくとも、「綺麗に使おう」という意識があったかどうか
というのも、
「綺麗だな」と思ってもらうためには重要だと考えています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は経年変化について書いてきました。
私自身が、色々なものを見ていて、
「これは綺麗な変化だな」と思うものと
「これはちょっとどうなの?」と感じるもの
また、周りの人から
「いいね!」と言われるものと
「なんかそれ汚くない?買い換えたら?」と言われるもの
その違いは何なのか整理したいと思ってこの記事を書きました。
本当にこの部分の考え方は人それぞれだと思っていて、何が正しくて何が間違っている
というのは断定できないかもしれませんが、
ご自身のお持ちのアイテムについて考えるきっかけになってくださっていたら嬉しく思います。
以上です。ありがとうございました。